京都 伏見区淀水垂町の常念寺 淀君ゆかりの秘仏 初公開

京都市にある寺では、豊臣秀吉の側室、淀君ゆかりの秘仏の初めての公開が始まりました。

京都市伏見区淀水垂町にある常念寺で27日から初めて公開されているのは、郡分十一面観音菩薩立像(こおりわけじゅういちめんかんのんぼさつりゅうぞう)という仏像です。
高さがおよそ40センチで豊臣秀吉の側室、淀君が参拝したという言い伝えもあるこの仏像は、もともとは全体が黒い色をしていました。
おととしから行った修復作業で、黒い塗料の下に金色の体のほか、鮮やかな彩色が施されていることなども分かったため、今回、当初の姿になるよう修復したということです。
市内から来た26歳の女性は「模様がすごく細かくてきれいです。いろいろな人の思いがつながって再現されていると聞いて、見ることができてありがたい気持ちでいっぱいです」と話していました。
本多廣賢住職は「長い歴史をずっと見ておられた観音様だと思います。きれいになった姿や表情をみていただいてその歴史も感じてもらいたい」と話していました。
この仏像は今月27日から30日までの4日間、午前10時から午後4時まで公開されています。