神戸ポートタワー 改修工事終え約2年7か月ぶり営業再開

港町・神戸のシンボルとして親しまれている「神戸ポートタワー」が、大規模な改修工事を終えて26日、営業を再開しました。

「神戸ポートタワー」は1963年に開業した高さ108メートルの観光用タワーで、耐震補強などの大規模な改修工事が終わり、26日、およそ2年7か月ぶりに営業を再開しました。
記念の式典で、神戸市の久元市長は、「新しい神戸の幕開け、新たなランドマークの誕生で、海と山で育まれた神戸の魅力を多くの人に感じてもらいたい」とあいさつし、ポートタワーにゆかりのある人たちがテープカットをして祝いました。
そして、午前11時にオープンすると待ちかねた人たちが次々と中に入り、早速、見学していました。
今回の改修工事は、国の登録有形文化財となっているタワーの外観を損なわないよう鼓の形をした鉄骨構造には手を加えずに行われ、▼屋上に神戸港や市街地を一望できるガラス張りの展望デッキが新設されたほか、▼回転するフロアで景色を楽しむことができる飲食店や、▼地元・神戸で作られる雑貨や土産物などを販売する店などが設けられました。
展望デッキを訪れた神戸市の50代の男性は「景色がきれいですね。周りには以前はなかったものもできていて、それがすごくきれいに見られるのがいいなと思いました。夜景の時間にまた来ます」と話していました。
運営する会社の矢崎和彦 社長は「営業再開の前からたくさん問い合わせが来て、ポートタワーはずっと神戸市民の象徴であり、心なのだと思いました。何度も来たくなるようなコンテンツを用意しているので楽しんでもらえれば」と話していました。
神戸ポートタワーは、一部の店舗やフロアを除いて午前9時から午後11時まで営業するということです。