近鉄グループホールディングス 新社長に若井敬専務

私鉄大手の「近鉄グループホールディングス」は、若井敬専務が新しい社長に就任するとした人事を発表しました。
現在の都司尚社長は会長に、長年、グループを率いてきた小林哲也会長は代表権のない相談役に就く見通しです。

新しい社長に内定した若井氏は愛知県出身の64歳。
1983年に近畿日本鉄道に入社したあと、経理部門などを担当し、2021年から近鉄グループホールディングスの専務を務めてきました。
若井氏は、記者会見で「今後も成長・発展するためにはさまざまな課題への挑戦が必要だ。持続的な成長を遂げられる事業グループを目指して全力を尽くしていきたい」と話していました。
あわせて、会社では、▼現在の都司尚社長は会長に、▼2007年から近鉄の社長として、2015年から近鉄グループホールディングスの会長として、経営のかじ取りを担ってきた小林哲也氏は代表権を持たない相談役に就く見通しです。
会社は、これらの人事についてことし6月の株主総会などを経て正式に決めることにしています。
近鉄グループホールディングスを巡っては、傘下の近畿日本ツーリストが新型コロナワクチン関連の自治体からの委託事業で人件費を過大に請求していた問題を受けて、去年、いったん内定していた社長人事を変更していました。