顧問の指導受けハンドボール部員5人丸刈り 豊中市立中学校

3年前、大阪・豊中市の市立中学校で、ハンドボール部の顧問だった教諭の指導を受けて、少なくとも部員5人が頭を丸刈りにしていたことがわかったと市の教育委員会が明らかにしました。

豊中市教育委員会によりますと、3年前の2021年6月、ハンドボール部の部員1人が学校行事の際にスマートフォンで遊んでいたことから、部の顧問だった40代の教諭が部員を集め、どう反省するかを話し合うミーティングを複数回開いたということです。
この教諭は、ふだんから「反省の気持ちを表すため」として部員に丸刈りを求めることがあり、ミーティングのあと少なくとも部員5人が丸刈りにしたということです。
この教諭は、現在、別の中学校に勤務し、病気で休んでいるということで教育委員会の聞き取りに応じていませんが、いまの学校の校長に対して、「丸刈りの強要はしていない。厳しい言葉は使ったが生活指導に結びつくものだ」などと話したということです。
市教育委員会によりますと、教諭は、過去に練習試合の場で部員を平手打ちしたなどとして戒告の処分を受けているほか、複数の部員の保護者から退部したいのにやめさせてもらえないなどの相談が寄せられ、校長が注意したこともあったということです。
豊中市教育委員会の長坂吉忠 事務局長は、「これまでの対応が甘かったと認識している。つらい思いをした部員や保護者に深くおわびします。調査を進め、結果に基づいて処分を検討するとともに再発防止に努めたい」と話していました。