大阪府立病院の50代医師 部下からパワハラ訴えで調査へ

大阪府立病院機構が運営する府内の病院で、50代の男性医師からパワーハラスメントを受けたという訴えが部下の医師から相次いでいるとして、機構は外部の専門家を含めた調査委員会を設置し、調査することになりました。
男性医師は「必要な指導の範囲内だ」とパワハラを否定したということです。

大阪府立病院機構によりますと、運営する府内の病院でおととし(2022年)5月以降、50代の男性医師からパワーハラスメントを受けたと部下の複数の医師が訴えたということです。
病院は内部調査の結果、「客観的な証拠などがなく、事実は確認できない」としたうえで、去年(2023年)2月、男性医師に対し「職場環境の悪化につながる可能性のある指導は慎むように」と口頭で注意しました。
しかしその後も、去年5月から先月(3月)にかけて同様の訴えが繰り返し寄せられたため、機構は外部の弁護士などを含めた調査委員会を設置し、改めて調査することになりました。
男性医師は病院の聞き取りに対し、「必要な指導の範囲内だ」などとパワハラを否定したということです。
大阪府立病院機構の遠山正彌 理事長は「今後、調査委員会からの報告を踏まえ、適切に対応します」とコメントしています。