インドのパビリオンは「命を救う」テーマに 猿の神様あしらう

来年の大阪・関西万博に参加するインドのパビリオンの責任者がNHKのインタビューに応じ、パビリオンの概要を明らかにしました。
山をイメージした外観には神話に登場する「猿の神様」があしらわれ、内部では宇宙関連の技術などを展示するということです。

これは、パビリオンの責任者を務めるインド貿易促進機構のプラディーブ・シン・カロラ氏がNHKのインタビューで明らかにしたものです。
パビリオンは、インドで信仰を集める猿の神様「ハヌマーン」が山に茂る薬草で人々の命を救ったとする神話から「命を救う」をテーマとし、山をイメージした外観には「ハヌマーン」の姿があしらわれています。
インドは世界で4か国目となる月面への無人探査機の着陸に成功するなど宇宙開発に力を入れていて、内部では宇宙関連の技術を展示するほか、製薬などの医療技術を紹介するということです。
また、本格的なインド料理も提供するとしています。
一方、カロラ氏は、パビリオンの建設を担う会社がまだ決まっていないとしたうえで、来週にも行う入札で会社を決めて、ことし11月までに工事を終えたいという考えを示しました。
カロラ氏は「『命を救う』というメッセージを伝えるため、猿の神様『ハヌマーン』をあしらうことにした。インドは豊かな歴史や文化を持つと同時に、新興の経済大国であることも今回の万博で示したい」と話していました。