大阪メトロ 利用者少ないバス路線には小型バスの導入を検討

「大阪メトロ」は、子会社が行う路線バス事業について、利用者が少ない路線では小型バスに切り替える方向で検討を進めることを明らかにしました。
大型バスの運転手不足が見込まれる中、小型バスへの切り替えで多くの運転手を確保するねらいがあります。

これは、24日、大阪メトロが大阪市議会との連絡会議で明らかにしたものです。
この中で、大阪メトロは子会社の「大阪シティバス」の路線バス事業について、▼利用者がコロナ禍前の8割程度の水準にとどまるなどして収支が悪化していることや、▼今の路線を維持しようとすると2030年度には大型バスの運転手がおよそ3割不足するという見通しを報告しました。
こうした状況を踏まえ、会社は、利用者の少ない路線では、タクシーと同じ普通2種免許で運転できる小型バスの導入に向けて検討を進めることを明らかにしました。
バスの購入費用などを削減するとともに、運転手を確保しやすくするねらいがあります。
今後、小型バスを導入する路線を選んだうえで、利用者の反応などを見ながら、来年(2025年)9月をめどに方針を決めることにしています。
大阪メトロの河井英明 社長は「大阪でも交通を取り巻く状況は厳しくなる中、持続可能な交通システムをどうしていくかが課題だ。新しい取り組みではあるが、利便性が低下しないよう徹底しながら、取り組んでいきたい」と話していました。