「事故防止にハイビーム活用を」大阪府警が動画公開へ

大阪府内で去年、交通事故で死亡した人が全国で最も多くなったことを受けて、警察は夜間や早朝の死亡事故を減らそうと、車のライトを上向きにする「ハイビーム」の活用を呼びかける動画を公開することになりました。

大阪府内では去年、交通事故で死亡した人があわせて148人と3年連続で増加したほか、全国で最も多くなりました。
警察が事故の原因を調べたところ、夜間や早朝の事故では車のライトを下向きにする「ロービーム」で運転し、前にいる歩行者などに気づくのが遅れたとみられるケースが目立ったということです。
このため警察はこうした事故を減らそうと、ライトを上向きにする「ハイビーム」の活用を呼びかける動画を公開することになりました。
動画の撮影は3月に大阪・門真市にある運転免許試験場で行われ、実際に車を夜間に走らせてロービームとハイビームで視界がどの程度変わるかを確認しました。
警察によりますと、ロービームでは直線道路でおよそ40メートル先までしか見えず、人の姿に気づいてブレーキをかけても間に合わないおそれがありますが、ハイビームではおよそ100メートル先まで見えるということです。
警察は今回撮影した動画をホームページと動画投稿サイト「ユーチューブ」で24日から公開することにしています。