ハトなどへの迷惑な餌やり 大阪市が中止命令の行政処分

法律にもとづき何度も中止を求めたにもかかわらず、ハトなどへの餌やりをやめなかった人物に対して、大阪市は23日からおよそ1年間にわたって餌やりの中止を命令しました。

大阪・住吉区のJR我孫子町駅や大阪メトロ・長居駅の周辺では、少なくとも数年前からハトやカラスに餌をやる行為が繰り返されていて、鳴き声やフンの被害が問題となっていました。
大阪市は餌やりを行う人物に対して、おととし(令和4年)から動物愛護管理法にもとづいて餌やりの中止を求める指導や勧告を行ってきましたが、改善されなかったため、市は今月17日付けでこの人物に対し、駅周辺のエリアなどで餌やりの中止を命令する行政処分を行いました。
期間は23日から、来年(2025年)4月30日までで、市は今後、定期的に見回りを行い、違反が確認された場合は警察に告発するとしています。
大阪市によりますと、動物愛護管理法にもとづいて、野生の鳥などへの餌やり行為に対して処分を行うのは異例だということです。
大阪市生活衛生課は「再三の求めにもかかわらず改善されなかったので付近の方の生活環境の確保のために処分を行った。餌やりをしていた人は考えを改め、行為を中止してほしい」とコメントしています。