カバの「ゲンちゃん」 実はメスだった 大阪 天王寺動物園

大阪の天王寺動物園で人気を集めているカバの「ゲンちゃん」。
これまでオスとして7年間飼育されてきましたが、今月(4月)行われたDNA鑑定で実はメスだったことが分かりました。
動物園では「性別に関係なく、これからもかわいがってほしい」としています。

カバの「ゲンちゃん」は2012年生まれの12歳で、5歳の時にメキシコの動物園から天王寺動物園にやってきました。
現地の動物園の説明や輸入の際にメキシコ側が作成した証明書では「オス」とされていたゲンちゃん。
カバはその体の大きさから生殖器を目視で確認することが難しいということで、天王寺動物園では現地の情報をもとにこれまでオスとして7年間、飼育してきました。
体重は現在、およそ1.7トン。
水の中で元気に動き回ることなどから動物園の人気者として親しまれてきましたが、10歳ごろになってもオスに特有の▽ふんをまき散らして縄張りを主張する、▽メスにアピールするための鳴き声を出すといった行動が見られず、飼育員は不思議に思っていたといいます。
こうした中、動物園では今月、外部の機関に依頼してゲンちゃんのDNA鑑定を行いました。
その結果、実はメスだったことが分かったということです。
天王寺動物園の安福潔 副園長は、「動物園にいるオスのカバ『テツオ』と比べても顔がほっそりしていて違和感があったので、やはりそうだったか、という思いです。飼育方法などに変わりはないので、これまでどおりゲンちゃんにとって快適な環境を提供できるよう努めたい」と話していました。
今回、メスと判明したゲンちゃんですが、公募で決まったこの名前を変える予定はないということで、動物園では「性別に関係なく、これからもかわいがってほしい」としています。