「熱中症特別警戒アラート」 新たに運用開始へ

毎年、多くの人が熱中症で病院に搬送される中、24日から、過去に例のない暑さが予想される場合にこれまでより一段高い警戒を呼びかける「熱中症特別警戒アラート」の運用が新たに始まります。

現在、環境省と気象庁は、温度や湿度などをもとに算出される暑さ指数を使って、「熱中症警戒アラート」を出していて、関西では府県単位で発表されます。
ただ、熱中症やその疑いで病院に搬送された人は、おととし(2022年)、関西の2府4県で1万2000人を超えたほか、熱中症で死亡したと診断された人は285人に上り、全体として増える傾向です。
また、地球温暖化などが進むと極端な高温となることも見込まれるとして、新たにこれまでより一段階高い警戒を呼びかける「熱中症特別警戒アラート」の運用を始めることになりました。
従来の▽警戒アラートは、暑さ指数の予測値が府や県の観測地点のうち1か所でも33以上になった場合に発表していましたが、▽特別警戒アラートは、すべての地点で35以上となった場合に発表します。
熱中症特別警戒アラートは、警戒が必要となる日の前日の午後2時ごろに発表される予定です。
発表された場合、国は、自分自身だけでなく周りの人の命を守る対策もとってほしいと呼びかけます。
大阪府は「熱中症は命に関わるものだ。特別警戒アラートや警戒アラートが出なくても、暑さ指数を確認してクーラーを活用するなど自らを守る行動をとってほしい」と呼びかけています。