小学校で新1年生が「いかのおすし」学ぶ 大阪 富田林

大阪・富田林市の小学校で新1年生を対象にした防犯教室が開かれ、子どもたちが誘拐などの犯罪に巻き込まれないようにするための注意点を学びました。

この防犯教室は富田林警察署などが毎年行っているもので、会場となった富田林市内の小学校には今月(4月)入学したばかりの新1年生、およそ60人が集まりました。
この中では、警察官が「いかのおすし」という標語を使い、誘拐などの犯罪に巻き込まれないようにするための注意点を子どもたちに伝えました。
知らない人から声をかけられた時は、▼ついて「いか」ない、▼車に「の」らない、▼「お」お声(大声)で叫ぶ、▼「す」ぐ逃げる、そして▼近くの人に「し」らせることが大切で、子どもたちはクイズ形式で「いかのおすし」について学んだ後、イラスト入りの標語が書かれた連絡袋を受け取っていました。
参加した男子児童は「ちゃんと覚えられました。知らない人から声をかけられたら大声を出して逃げます」と話していました。
大阪府警によりますと、府内では13歳未満の子どもへの「声かけ」や「つきまとい」が去年1年間にあわせて593件に上っています。
また、富田林市やその周辺ではことしに入ってから子どもが下校中に突然、▼住所や連絡先を聞かれたり、▼車からスマートフォンで写真を撮られたりするケースが確認されているということです。
富田林警察署の佐野明広 生活安全課長は「新1年生になると親から離れて行動する機会も多いので、標語を覚えて自分の身を守ったうえで楽しい学校生活を送ってほしい」と話していました。