大阪・関西万博 ボランティアのユニフォーム 2種類発表

来年の大阪・関西万博で会場内外で来場者の案内などを担うボランティアのユニフォームが22日、発表されました。

大阪・関西万博では、▼博覧会協会が会場内での来場者の案内や施設の運営をサポートするボランティアを1万人、▼大阪府と大阪市は、主要な駅や空港で案内などを行うボランティアを1万人、募集しています。
22日はボランティアのユニフォームを発表する催しが大阪市内で開かれ、博覧会協会の石毛事務総長や、大阪府の吉村知事などが出席しました。
お披露目されたユニフォームは、▼会場内で活動するボランティアが着るネービーとグレーを基調にしたものと、▼会場外で活動するボランティアが着るネービーとイエローを基調にしたものの2種類です。
それぞれ▼Tシャツ、▼ベスト、▼帽子、▼ポーチの4つがセットになっていて、万博のロゴや公式マスコットキャラクターのミャクミャクなどがあしらわれています。
博覧会協会によりますと、デザイン案は協会が委託した業者が作り、大阪府出身のファッションデザイナー、コシノジュンコさんの意見を聞いて、採用したということです。
ユニフォームを見た吉村知事は、「シンプルでおしゃれでかっこいい。機能性にもとんでいて、老若男女いろんな人に似合うすばらしいユニフォームができた」と話していました。

【色合い・デザインのねらい】
22日、お披露目された2種類のユニフォームには、いずれもネービーが用いられています。
ネービーは国連が定める持続可能な開発目標、SDGsの1つである「パートナーシップで目標を達成しよう」のテーマカラーです。
大阪・関西万博ではSDGsの達成に向けた取り組みを開催の意義の1つとして掲げていて、協力して万博を支えるボランティアを表す色として採用したということです。
また、会場外で活動するボランティアのユニフォームにイエローを用いているのは、多くの人が行き交う駅や空港で活動するため、目立つ色合いにしたということです。
一方、今回のユニフォームは、博覧会協会が委託した業者がデザイン案を作り、大阪府出身のファッションデザイナー、コシノジュンコさんの意見を聞いて採用したということです。
▼幅広い年代の人に着こなしてもらえることや、▼万博が暑い時期に開かれるため、暑さ対策や着心地を重視したデザインになっていて、素材については今後検討するということです。
博覧会協会などによりますと、ボランティアのユニフォームは、▼万博の開催期間中は転売などを防ぐため貸し出しとなりますが、▼万博の開催終了後は、本人に使用したものをプレゼントするということです。

【大阪・関西万博 ボランティア応募者数 目標上回る2万人超】
大阪・関西万博では、▼博覧会協会と▼大阪府と大阪市があわせて2万人を目標にボランティアを募集しています。
博覧会協会などは、ことし1月の募集開始後、各地で希望者向けの説明会を開いていて、22日、大阪市内で開かれた説明会には、240人余りが参加しました。
説明会では、▼仕事内容に関する説明のほか、▼2005年の愛知万博などでボランティアの経験がある男性が仕事の魅力や、経験や知識がなくても活躍できることなどを説明していました。
また、会場では、22日に発表されたばかりのユニフォームの実物が披露されていました。
説明会に参加した大阪市の30代の女性は「ユニフォームはかっこよくて着てみたいと思いました。ボランティアを通して外国の人と話し、日本に来てよかったと思ってもらいたい」と話していました。
また、中学生のときに訪れた前回の大阪万博が忘れられないという兵庫県西宮市の男性は、「大きなインパクトを受けた万博をぜひ再度体験したいと思い応募を考えています。大阪や関西を好きになってもらえるよう活動したい」と話していました。
博覧会協会によりますと、今月(4月)19日の時点で目標を上回る2万2799人の応募があったということで、博覧会協会などは、当初の予定どおり今月30日まで募集を続けることにしています。