自由な発想“アール・ブリュット”の内覧会 滋賀県立美術館

障害のある人などが自由な発想で制作した「アール・ブリュット」と呼ばれる美術作品、あわせて550点が滋賀県立美術館に寄贈され、内覧会が行われました。

「アール・ブリュット」は、障害のある人や専門的な美術教育を受けていない人たちがつくったもので、国内の作品550点が、日本財団から大津市にある滋賀県立美術館に寄贈されました。
このうちの450点を集めた展覧会が始まるのを前に、19日、関係者を招いた式典が開かれ、保坂健二朗館長が「日本のアール・ブリュットは世界中の美術館やコレクターなどから注目されている。これだけの規模の展覧会を開くことができてうれしい」とあいさつしました。
続いて会場では内覧会が行われ、参加した人たちは絵画や陶芸、ペーパークラフトなどを鑑賞し、写真を撮ったりして楽しんでいました。
このうち埼玉県出身の男性の作品は、ひらがなの「も」を青のボールペンを使って白い紙に何百回と書き重ねていて、力強さが伝わってきます。
この展覧会は20日から始まり、6月23日まで開催されていて、毎週月曜日は原則、休館となっています。