“春の熱中症”救急搬送も 医師「暑さに不慣れ」注意を

「ほっと機動班」です。
4月ですが、暑い日が続いています。
大阪ではこの1週間で、気温が25度を超える夏日を4回記録しています。
まだ少し早いのではないかと思うかもしれませんが、春でも熱中症には注意が必要です。

大阪府内では今月(4月)に入り、熱中症の疑いで病院に搬送される人が出始めています。
このうち大阪市消防局では今月1日から17日までに男女4人を熱中症の疑いで搬送したということです。
また、堺市消防局も17日までに9歳から80代の男女5人を熱中症の疑いで搬送し、このうち10代の女性は屋外で運動中に体調が悪化したということです。
9人の症状はいずれも軽症、または中等症でした。
大阪医療センターの石田健一郎 医師は、春は体が暑さに慣れておらず、夏場ほど気温が上がらなくても熱中症になることがあると指摘します。
センターでも今月中旬、発熱などの症状を訴えて受診した高齢の女性が熱中症の疑いがあると診断されたということです。
この女性は公園で散歩していて体調が悪化したということで、石田医師は「熱中症は夏の暑い時期になるイメージがあるが、4月でもなることがある。寒い日もあれば暖かい日もあり一日の中でも寒暖差が大きい時期のため体温の調節が難しく、体も暑さに慣れていない」と指摘しました。
また、対策については「気温や湿度を確認して服装やエアコンで調節すること体調管理に気をつけてこまめに水分補給することが大切だ。子どもやひとり暮らしの高齢者などは周りのサポートも必要になる」として注意を呼びかけています。