大阪・関西万博 オーストリア パビリオンデザイン一部見直し

大阪・関西万博の海外パビリオンをめぐって建設の遅れが課題となる中、オーストリア大使館は、音楽の都・ウィーンにちなんだ当初のコンセプトを維持しながら、開幕に間に合うように当初の予定よりスペースを一部縮小した、新たなパビリオンのデザインを公開しました。

大阪・関西万博の海外パビリオンをめぐっては、建設資材の高騰や人手不足を背景に建設会社が決められないなど、遅れが表面化している国も出ています。
こうした中、オーストリア大使館は18日、記者会見を開き、去年、公開したパビリオンのデザインを一部見直した、新しい完成予想図を公開しました。
音楽の都として知られる首都・ウィーンにちなんで、パビリオンは「未来を作曲」をテーマにしていて、建物の正面には高さおよそ12メートルの五線譜をイメージしたらせん状の木造のオブジェが設置されます。
こうした基本的なデザインやコンセプトは維持する一方で、費用を削減し、完成を開幕に間に合わせるためにレストランとイベントスペースを一体化し、内部の面積を当初予定されていたおよそ270平方メートルから220平方メートルに縮小したということです。
パビリオンの責任者を務めるアルフ・ネテックさんは、万博の開催期間中にはウィーン少年合唱団などによるコンサートも計画していると明らかにし、「規模は縮小しても来場者が得られる経験と、私たちが万博を通じて伝えたいメッセージは決して減らしません」と話していました。