京都 福知山の飲食店倉庫でクマ目撃 見つからずカメラで警戒

１８日午後、京都府福知山市にある飲食店の倉庫にクマが出て、警察などが出動する騒ぎになりました。
市や警察などが現場で爆竹を鳴らしてクマが実際にいるか確認しましたが、日没までに見つからなかったため、出入り口などに赤外線カメラを設置して警戒を続けることにしています。

１８日午後１時半ごろ、京都府福知山市夜久野町の飲食店の従業員から「クマが建物内に入ってきた」と警察に通報がありました。
警察などによりますと、クマは１頭とみられ、飲食店の裏にある倉庫にいる可能性があるとして、市や警察などが出て現場で爆竹を鳴らして実際にいるか確認しましたが、日没までに見つからなかったため、出入り口などに赤外線カメラを設置して、警戒を続けることにしています。
クマが目撃された当時、店は営業中でしたが、客や従業員は店内にとどまっていたため、けがをした人はいないということです。
現場は京都府北部の福知山市にあるＪＲ下夜久野駅から西におよそ２キロ離れた場所です。
京都府によりますと、例年、クマは冬眠が終わった４月ごろから出没するようになり、ことしも４月から、１８日までに、１６件の情報が寄せられていて、このうち福知山市は２件だったということです。

【現場の様子は】
１８日午後４時前、現場の建物の周辺では警察官や福知山市の職員などが対応に当たっていて、さすまたも置かれていました。
ＮＨＫのヘリコプターが上空から撮影した映像では、クマが居座っているとみられる建物は山のすぐ脇にあることが確認できます。

【“振り返るとクマが”】
通報を受けて現場に駆けつけた福知山市の職員は、「飲食店の従業員は作業部屋で仕事をしていたら気配を感じ、後ろを振り返るとクマがいたと話していた。そのあと出入り口を封鎖してクマを閉じ込めたそうだ。建物の外から呼びかけたが、クマがどんな様子かはわからない。現在、麻酔銃を使える業者を呼んでいて、到着したら眠らせて捕獲したい」と話していました。