空き家を地域の交流施設に 地元学生が協力 東大阪

空き家の増加が全国的な課題となる中、東大阪市は近畿大学の学生らと協力して空き家を地域の交流施設に建て替え、17日、オープンさせました。

オープンしたのは、東大阪市中鴻池町にあった空き家を建て替えて完成した自治会館で、17日は記念の神事が行われました。
東大阪市は、1万8500軒余りの空き家があることから、近畿大学建築学部などとともに活用法を探る取り組みを行っていて、自治会館は、▼学部の准教授らが建物の設計を担い、▼学生が玄関のスロープや縁側のウッドデッキなどの設計や施工を手がけたということです。
土地の所有権は空き家の持ち主のままで、建て替えの費用は東大阪市と自治会が負担したということです。
この地区には、50年以上自治会館がなかったということで高齢化が進む地区の交流の場として活用が期待されるということです。
近畿大学4年生の島田遼太朗さんは「地域に高齢者が多いため、玄関のスロープは車いすでも利用しやすいような傾斜にするなど、使う人たちをイメージしたデザインにしました。これからも地域の人に愛される場所になってほしい」と話していました。