大阪の路線バス 偽の回数券見つかる

大阪府内で路線バスを運行する「北港観光バス」で、カラーコピーで作ったとみられる偽の回数券が15日と16日に、相次いで使われていたことが会社への取材で分かりました。
バス会社は、被害について警察に相談することにしています。

「北港観光バス」によりますと、偽の回数券は大阪市のJR桜島駅と舞洲を結ぶ路線で▼15日に1枚、▼16日に3枚、相次いで見つかりました。
本物をカラーコピーして表と裏を貼り合わせたとみられています。
バスから回収した回数券を従業員が数えていたところ、手触りや色合いが違うことに気づいたということです。
この会社が舞洲地区で運行する路線バスの運賃は、おとな210円の均一で、乗車時に運転席の横にある運賃箱に現金か回数券を入れるしくみとなっています。
回数券は23枚つづり4200円で販売され、乗車のたびに1枚ずつ切り離して使用されますが、朝の通勤時間帯などは利用客も多く、運転手が見た目だけで偽物と見抜くのは難しいといいます。
被害のあった路線を運行する舞洲営業所の中島教夫 所長は「およそ20年働いているが、偽造回数券は今回が初めてだ。利用しているお客さんにも悪影響を及ぼすので、ただちに使用をやめてほしい」と話しています。
「北港観光バス」は、被害について警察に相談することにしています。