阪急電鉄 座席指定専用車両を公開 7月に京都線で導入予定

阪急電鉄がことし(2024年)7月から、会社として初めて京都線に有料の座席指定サービスを導入するのを前に、16日、専用車両がお披露目されました。

大阪・摂津市にある阪急電鉄の車庫でお披露目されたのは新型の特急車両で、このうち1両は、ことし7月から京都線の特急などに導入される有料の座席指定サービス向けの専用車両となっています。
この車両の座席数は40席で、一般の車両より座席の幅や足元のスペースが広くなっているほか、読書灯や、隣の席との間にパーティションがあることなどが特徴です。
利用には、事前に専用サイトで予約したうえで、運賃とは別に500円の指定料金を支払う必要があります。
会社では、ことし7月からは終日、1時間に2本から3本、運行する計画で、その後、順次、運行本数を増やす方針です。
阪急電鉄運輸部の加藤奈央さんは「上質さを感じてもらえるデザインで、プライベート空間を味わってもらえる車両になっている。ラッシュ時だけではなく、昼間の時間帯などでも多くのお客さんに使ってもらいたい」と話していました。
有料の座席指定サービスをめぐっては、▼JR西日本が去年(2023年)3月、京都線を含む区間を走る新快速で対象の列車を大幅に増やしたほか、▼京阪電鉄も一部の特急を対象に来年(2025年)秋から対象の車両を増やす方針で、確実に座って移動したいというニーズの獲得競争が激しくなっています。