JR西 新入社員 車両不具合時の“におい”知る研修

新入社員たちに列車を安全に運行する意識を根づかせようと、JR西日本で車両の不具合が起きたときに発生するにおいを知る研修が行われました。

この研修は、107人が亡くなったJR福知山線の脱線事故からまもなく19年となるのを前に、JR西日本が大阪・吹田市の研修施設で行いました。
車掌や線路のメンテナンスにあたる新入社員20人余りがかいだのは、人工的に作られた、油が焦げるようなにおいです。
車両のモーターや車輪の部分に想定以上の負荷がかかった時に発生するものだということで、参加者たちは、このにおいを感じたときには車掌に報告したり非常ボタンを押したりして不具合を知らせるよう指導を受けていました。
講師を務めたJR西日本の松原※祥悟さんは「異常は目に見えるものだけではないので、隠れたところからでも感じてもらいたい。安全が確認できないときは列車を止める重要性を伝えていきたい」と話していました。
(※へんが「示」)