BIE事務局長 万博の開幕時には“負のイメージないと確信”

大阪・関西万博の開幕まで13日で1年となるのにあわせ、来日しているBIE=博覧会国際事務局のケルケンツェス事務局長がNHKのインタビューに応じました。

この中で、ケルケンツェス事務局長は「今回の万博は、地政学的な紛争が起きている中での開催というのが特徴的だ。万博の意義の一つは『対話』であり、争っている国どうしでも、万博では隣どうしになって突然、互いの共通点に気づいたりもする。これが万博が持つ希望でもある」と述べ、意義を強調しました。
ただ、大阪・関西万博をめぐっては、NHKが今月(4月)行った世論調査で、▽「とても関心がある」、▽「ある程度関心がある」と答えた人の割合はあわせて31%だったのに対し、▽「あまり関心がない」、▽「まったく関心がない」と答えた人の割合はあわせて63%となるなど、全国的な関心の高まりが課題となっています。
これについて、ケルケンツェス事務局長は「私にとって初めての万博は2005年の愛知万博で、当初は懐疑的だったものの、コンセプトに触れて非常に感銘を受けた。あのときの熱気はまだ日本人の中に残っているはずで、それを思い出してもらいたい。BIEとしても博覧会協会や日本政府とともに開催の意義などを国民に伝えていく必要がある。今回の万博が開幕する来年4月13日には現在の負のイメージはなくなっているという確信がある」と述べました。