奈良 桜井 大神神社で大神祭 5年ぶりに時代行列

奈良県桜井市の大神神社で、五穀豊じょうなどを祈る「春の大神祭」が行われ、かっちゅう姿の侍などさまざまな時代の衣装をまとった氏子たちがまち中を練り歩く時代行列が5年ぶりに行われました。

大神神社の「春の大神祭」は、国の安泰や五穀豊じょうを祈る日本書紀にも記述がある伝統行事です。
9日は、拝殿の前で神事が営まれたあと、新型コロナの影響で中止が続いていた時代行列が5年ぶりに行われました。
行列ではさまざまな時代の衣装を身につけたおよそ250人の氏子が馬に乗ったかっちゅう姿の侍や貴族などにふんし、みこしとともに神社を出発して周辺のおよそ4キロを練り歩きました。
行列にはかわいらしい稚児姿の子どもたちも加わり、沿道に集まった大勢の人たちは写真を撮ったり、行列に手を振ったりして華やかでにぎやかな行列を楽しんでいました。
桜井市の80代の女性は「久しぶりに行列を見ることができました。これからも続いてほしい」と話していました。
大神祭は10日も行われ、能や狂言などが奉納されます。