JR福知山線の脱線事故 再発防止の願い込めてしおり作り

107人が死亡したJR福知山線の脱線事故からまもなく19年になるのを前に、事故でけがをした人やその家族らが再発防止を願ってしおりを作りました。

平成17年4月25日に兵庫県尼崎市で発生したJR福知山線の脱線事故では、107人が死亡し、562人がけがをしました。
事故でけがをした人やその家族が立ち上げた「負傷者と家族等の会」は、毎年、この時期に再発防止の願いを込めてしおりを作り、事故現場近くの駅などで配布しています。
6日は、兵庫県川西市の集会場にメンバー7人が集まり、しおりに青色のリボンを丁寧につけていきました。
しおりのデザインは、列車の1両目に乗っていて大けがをした福田裕子さん(40)が毎年担当していて、19年前の事故当日の青空などが描かれています。
裏面には、「あの日を決して繰り返すことなく安全で安心な社会をみんなで育んでいきたい」というメンバーからのメッセージが添えられています。
福田さんは、「事故は、いつ、どこで自分に降りかかってくるか分かりません。しおりをいろんな人に手に取ってもらうことで、4月25日の事故について、少しの間でも考えてもらい、同じような事故が減ることにつながればうれしいです」と話していました。
しおりは、5000枚作られ、JR福知山線の6つの駅や、図書館などで配布されます。