滋賀 近江鉄道「上下分離方式」移行で記念式典

厳しい経営が続く滋賀県の近江鉄道が「上下分離方式」という新たな体制に移行したことを記念して、6日、米原市で式典が開かれました。

滋賀県東部を走る近江鉄道は、赤字経営が続き、今月(4月)1日から、▼自治体が線路や駅などを保有し、▼民間の近江鉄道が列車の運行を担う「上下分離方式」に移行しました。
6日は、米原市で記念の式典が開かれ、滋賀県の三日月知事が、「鉄道会社や自治体と協力しながら、利便性の向上などに取り組み、公共交通の利用を促進することが持続可能なまちづくりにつながると全国に示したい」と述べました。
このあと、近江鉄道の米原駅のホームでテープカットが行われ、駅長の合図で抽選に当たった人たちを乗せた臨時列車が出発しました。
近江鉄道は、今後、JR西日本の交通系ICカード「ICOCA」を導入したり、駅の周辺で地域の魅力を生かしたイベントを開催したりするなどして、利用者の増加につなげたいとしています。
近江鉄道の飯田則昭社長は、「安全をしっかり確保しながら、今までにないサービスを取り入れ、沿線の地域を元気にしていきたい」と話していました。