大阪 八尾の高齢者施設で入所者など70人食中毒

大阪・八尾市の高齢者施設で入所者など70人が下痢や腹痛の症状を訴えました。
保健所は施設で提供された食事が原因の食中毒と断定し、3日間、調理業務を停止する処分にしました。

4月3日、八尾市荘内町の高齢者施設「八尾徳洲苑」で、「複数の入所者と職員が下痢をしている」と保健所に連絡がありました。
八尾市の保健所によりますと、100代を含む施設の入所者68人と職員2人のあわせて70人が下痢や腹痛の症状を訴えたということです。
いずれも症状は軽く、快方に向かっているということですが、保健所が調べたところ、患者の便から食中毒の原因となる「ウエルシュ菌」が検出されました。
また、70人はいずれも前日の夜に施設で提供された肉じゃがなどを食べていたことから、保健所はこの食事が原因の食中毒と断定しました。
食事は施設内で調理されたものだということで、保健所は7日までの3日間、調理業務を停止する処分にしました。
「ウエルシュ菌」は調理した後に放置すると40度から50度で急速に増殖する特徴があるということで、保健所は加熱調理した食品でも放置せずになるべく早く食べたり、早く冷やしたりするよう呼びかけています。