世界遺産 熊野速玉大社の「さくら祭」

和歌山県新宮市にある世界遺産、熊野速玉大社で、桜の枝を神前にささげて五穀豊じょうを祈る「さくら祭」が行われました。

熊野速玉大社の境内にある「新宮神社」では、桜の季節に合わせて毎年4月3日に「さくら祭」を行っています。
3日は神職が祝詞を読みあげたあと、桜の小枝をかんむりにさしたみこが、平和な世の中を願って舞を奉納しました。
そして、氏子およそ30人が桜の枝を玉串として神前にささげ、五穀豊じょうや平和を祈りました。
このあと、厄払いの御利益があるという「もち」が配られ、訪れた人たちが列を作ってもちを受け取っていきました。
熊野速玉大社の上野顯 宮司は、「新しい季節の芽吹きを感じる桜が満開のときに祭りを行うことができうれしく思います。この地域が安泰であるようにと気持ちを込めてお祈りしました」と話していました。