献花台に多くの人 パンダのタンタンとの別れ惜しむ

神戸市の王子動物園で、20年以上親しまれてきたジャイアントパンダ「タンタン」が死んだことを受けて、園内に献花台が設けられ、多くの人たちが別れを惜しんでいます。

神戸市の王子動物園にあるパンダ館には、タンタンの写真とともに好物のフルーツが供えられました。
屋内に設けられた献花台には、2日午前9時の開園とともに大勢の人たちが訪れて、花を手向けたり手を合わせたりして別れを惜しんでいました。
神戸市の60代の女性は「23年間の思い出が宝石のように輝いています。きれいな所作や黒真珠のような美しい瞳が印象的で、震災後の神戸を元気づけてくれたと思います」と話していました。
大阪市から訪れた20代の女性は「子どものころから見ていて、タンタンに癒やされたくて園に来ることもあったのでさみしいです。手足が短くてコロコロした姿がかわいくて好きでした。ありがとうと伝えたいです」と話していました。
飼育員の梅元良次さんは、「開園からたくさんの人が追悼にきてくれて、改めてたくさんの人に愛されていたんだとうれしく思いました。最期の2〜3年は楽しいことばかりではなく、つらいこともありましたが、数えきれないほどの思い出があります」と話していました。
献花台はしばらくの間設けられ、動物園ではお別れの会の開催も検討するということです。