小林製薬の紅麹成分含む健康食品 原料製造工場立ち入り検査へ

「小林製薬」の「紅麹」の成分を含む健康食品を摂取した人が腎臓の病気などを発症した問題で、厚生労働省は大阪市や和歌山県とともに30日から食品衛生法に基づき紅麹原料の製造工場に立ち入り検査を行うことにしています。

小林製薬の「紅麹」の成分が含まれた健康食品をめぐっては、摂取したあとに腎臓の病気を発症するなどして29日までに5人が死亡、のべ114人が入院していて、会社は「原因となった疑いがある」として調査を進めています。
厚生労働省は食品衛生法に基づき紅麹原料の製造工場に立ち入り検査を行うことにしていて、30日は大阪市と 建物の老朽化を理由に去年12月に閉鎖された大阪市内の工場で、31日は和歌山県と この工場の設備が移転された和歌山県紀の川市にある工場で行うということです。
厚生労働省は大阪市内の工場で去年製造された特定のロットの原料から青カビから発生することがある「プベルル酸」という物質が会社の調査で確認されたとしています。
この物質の人体への影響はわからないとしていますが、立ち入り検査ではこの物質がなぜ製品などに含まれたのか製造工程などについて詳しい調査が行われるとみられます。