大阪 交野市 災害に備え「トイレトラック」導入へ

能登半島地震を踏まえ、大阪・交野市は水洗式のトイレを搭載した「トイレトラック」を導入することになりました。
同様の車両を持つ自治体が支援し合うネットワークに参加し、被災した際には全国からトイレの支援を受けるということです。

元日に発生した能登半島地震では、広い範囲で断水し、トイレの確保が大きな課題となっています。
大阪・交野市でも市内を通る生駒断層帯がずれ動いて大地震が発生すると、同じような問題が起きることが想定されることから、市は、新年度、個室の水洗式トイレ5つを搭載した「トイレトラック」を導入することになりました。
費用は2780万円を見込んでいて、このうち7割を国からの地方交付税でまかなうということです。
残る3割についても、資金を調達するクラウドファンディングを活用して集める方針で、実質的な市の負担はゼロにしたいとしています。
交野市は同様の車両を持つ全国20の自治体が加入するネットワークに参加し、今後、交野市が被災した際には全国から支援に来てもらうということです。
「トイレトラック」導入後は当面、能登半島地震の被災地に派遣する考えです。
交野市ではこのほか、被災者が長期間入浴できないという課題に備えて、シャワーブース2つを搭載した「シャワートラック」も導入するということです。
市は「いざという時は、交野市も全国から支援してもらうことになるので、購入した車両は、被災地にも積極的に派遣したい」としています。