紅麹成分含む健康食品 成分分析と混入経路調査へ

小林製薬の「紅麹」の成分を含む健康食品を摂取した人が腎臓の病気などを発症した問題で、会社は去年4月から12月にかけて製造した原料に想定していない成分が含まれていた可能性があるとして成分の分析を急いでいます。成分はカビから作られるものに似ているということで、会社は混入経路などを調べることにしています。

小林製薬の「紅麹」の成分が含まれた健康食品をめぐっては、摂取したあとに腎臓の病気を発症するなどしてこれまでに、▽4人が死亡、▽のべ93人が入院したことがわかっていて、会社は、「原因となった疑いがある」として調査を進めています。
小林製薬によりますと、腎臓の病気を発症した人が摂取した可能性がある「紅麹コレステヘルプ」の製造時期を調査し、原因の分析を進めた結果、去年4月から12月にかけて製造した紅麹の原料に想定していない成分が含まれている可能性があることが分かったということです。
この成分は、カビから作られるものに似ているということで、会社は成分の分析を急ぐとともに混入経路や人体への影響などを調べることにしています。
会社は29日午後に記者会見を開くことになっていて▽これまでの調査の進捗や▽製品の回収状況などを説明するものとみられます。