外来カミキリの樹木被害防止 梅の産地で懸賞金など 和歌山

桃や梅の木などを食い荒らす特定外来生物の「クビアカツヤカミキリ」による被害を防ごうと梅の産地、和歌山県みなべ町では、被害を見つけて通報した人に懸賞金を支払ったり、被害を受けた木を伐採する際に町が助成したりする取り組みが相次いで始まります。

特定外来生物のクビアカツヤカミキリによる和歌山県内の被害は、５年前に県北部のかつらぎ町の桃の木で初めて確認されて以降、広がっていて、県中部にある梅の一大産地、みなべ町でもいずれ被害が及ぶのではないかと危機感を強めています。
こうした中、地元の梅農家の団体が、カミキリの被害をいち早く知らせてもらおうと、来月（４月）から懸賞金の制度を始めることを決めました。
懸賞金の額は１万円で、カミキリの幼虫が出す「フラス」と呼ばれるふんと木くずの混じったものを見つけ、地元のＪＡに通報すれば、支払われるということです。
また、みなべ町役場では、農家などが被害が出た梅の木を伐採する際、町が独自に３万円を助成する制度を来月から開始し、被害拡大を防ぎたい考えです。
みなべ町農業士会の月向雅彦さんは、「早期に見つけることで、被害の拡大を防ぐことができるので、見つけた場合は速やかに連絡してほしい」と話していました。