小林製薬「紅麹」問題 29日に会見で状況説明へ

「小林製薬」の「紅麹」の成分を含む健康食品を摂取した人が腎臓の病気などを発症した問題で、大阪市は27日、会社に対しておよそ100万個の製品を回収するよう命じました。会社には、健康被害に関する相談が相次いで寄せられていて、29日に会見を開き、最新の状況について説明することにしています。

小林製薬の「紅麹」の成分が含まれた健康食品をめぐっては、摂取したあとに腎臓の病気を発症するなどしてこれまでに、▽2人が死亡、▽106人が入院したことがわかっていて、会社は、「原因となった可能性がある」として調査を進めています。
大阪市は、有害な物質が含まれている疑いがあるとして、27日、「紅麹」の成分を含む「紅麹コレステヘルプ」など3種類の製品について、食品衛生法に基づき、回収を命じる行政処分を出しました。
回収の対象となるのは、あわせておよそ100万個で、市は回収が完了した時点で改めて製品の廃棄命令を出す方針です。
また、製品に使われているものと同じ紅麹原料は、取引先の52社に供給されていることから、市は流通経路の特定に向けて関係する自治体を通じて調査を進めています。
一方、小林製薬は、28日、大阪市内で開く株主総会で、一連の経緯について説明するものとみられます。
また、会社には健康被害に関する相談が相次いで寄せられているということで、29日、会見を開き、最新状況について説明するとしています。