ダイハツ工業 春闘でベア2000円 組合側に回答

ことしの春闘で「ダイハツ工業」は、ベア=ベースアップ相当分として月額2000円の賃上げを行うことを組合側に回答しました。
国の認証取得の不正問題を踏まえて組合側がベアの要求を見送る中で賃金の引き上げを決めたことについて、会社は「信頼回復に向けた従業員の姿勢に応えるためだ」とコメントしています。

発表によりますと、ダイハツ工業は、ことしの春闘でベースアップ相当分として月額2000円の賃上げを行うことを組合側に回答したということです。
また、ボーナスにあたる一時金については、組合側の要求どおり、5か月分の支給を行うとしています。
ダイハツによる国の認証取得の不正問題を受けて国内のすべての自動車工場が一時、稼働を停止するなどの影響が出る中、組合側は信頼回復に向けた取り組みや雇用の確保などを優先する必要があるとして、ベースアップの要求を見送っていました。
こうした中で賃上げを決めたことについて、会社側は「信頼回復に向けた従業員の姿勢に応えるためだ」とコメントしています。
ダイハツは、去年の春闘では物価の高騰などを踏まえて、ベアを含め、月額1万1200円の賃上げで満額回答していました。