“紅麹”健康食品 症例の初報告から自主回収発表まで2か月余

「小林製薬」の「紅麹」の成分を含む健康食品を摂取した人が腎臓の病気などを発症した問題では、最初の症例の報告から自主回収の発表までに2か月あまりかかっていて、会社は自主回収とともに健康被害の実態把握を急いでいます。

小林製薬は、「紅麹」の成分を含む健康食品を摂取した人が腎臓の病気などを発症したことから、この成分を含む3種類の健康食品の自主回収を進めています。
会社によりますと、対象の食品を摂取した人や診察した医師から最初に健康被害が疑われる報告があったのは、ことし1月15日でしたが、会社が自主回収を発表したのは3月22日で、最初の報告から発表までには2か月あまりかかっています。
これについて、会社は、最初の報告の時点では「健康食品が原因となった可能性がある」とはわからず、調査に時間がかかったとしています。
会社によりますと、これまでに対象の商品を摂取し、体調不良を訴えて入院したと確認されたのは26人となっています。
相談電話には、多くの問い合わせが寄せられているということで、会社では健康被害の実態把握を急いでいます。
この問題では、会社が自主回収を進めている健康食品に使用しているものと同じ紅麹原料が、子会社を通じて取引先に販売され、食品などに使われたことが分かっていて、食品メーカーなどが自主回収する動きが相次いでいます。