小林製薬“紅麹”食品原料 複数業者通じ さらに別企業に販売

「小林製薬」が販売する「紅麹(べにこうじ)」の成分を含む健康食品を摂取した人が腎臓の病気などを発症した問題で、この健康食品に使われている原料が複数の卸売業者を通じてさらに別の企業に販売されていることが分かりました。
会社は影響が広がるとみて確認を急いでいます。

小林製薬は、「紅麹」の成分を含む健康食品を摂取した人が腎臓の病気などを発症したことから、「健康食品が原因となった可能性がある」として今月22日、この成分を含む健康食品の自主回収を発表しました。
小林製薬は、この健康食品に使っている原料を食品メーカーや飲料メーカーなど国内外の52社に供給していることを明らかにしていますが、複数の卸売業者を通じて、さらに別の企業に販売されていることが分かったということです。
このため、回収の規模がさらに広がるとみて販売先や回収状況について確認を急いでいます。
この問題をめぐっては製品の自主回収の動きが相次いでいて、これまでに▼「宝酒造」、▼福岡市の通信販売会社「ZERO PLUS」、▼名古屋市の豆菓子専門店「豆福」、▼「紀文食品」が回収を発表しています。
小林製薬ではこれまでのところ、供給先の企業の商品による健康被害の情報は把握していないとしています。