小林製薬の紅麹原料約50社に供給 商品の自主回収相次ぐ

大阪市に本社がある「小林製薬」が「紅麹」の成分を含む健康食品の自主回収を行っている問題で、会社は、この健康食品に使っている紅麹原料をおよそ50社に供給していることを明らかにしました。
このうち2社が商品の回収を発表しているということです。

小林製薬は、「紅麹」の成分を含む健康食品を摂取した人が腎臓の病気などを発症したことから、「健康食品が原因となった可能性がある」として、22日、この成分を含む健康食品の自主回収を発表しました。
小林製薬によりますと、この健康食品に使っている紅麹原料は自社で製造したもので、年間に製造している18.5トンのうち8割を飲料メーカーや食品メーカーなど国内外のおよそ50社に供給しているということです。
供給先にはすでに連絡し、これまでに2つの企業が商品の自主回収を発表しているということです。
このうち▼京都市に本社がある大手酒造メーカー「宝酒造」は日本酒の「松竹梅白壁蔵「澪」PREMIUM〈ROSE〉」を、▼福岡市の企業「ZERO PLUS」は「悪玉コレステロールを下げるのに役立つ 濃厚チーズせんべい」をそれぞれ自主回収します。
これまでのところ、供給先の企業の商品による健康被害の情報は把握していないとしています。
小林製薬は「供給先の企業でも製品の回収となっていることについて大変申し訳ありません。手元にある商品が小林製薬の紅麹原料を使用したものだとわかったらお客様は直ちに使用の中止をお願いいたします」とコメントしています。