多様な人たちが共存する社会を目指す講演会 神戸

障害があるかどうかなどにかかわらず、楽しめる服を作ろうと取り組む企業の代表などが、社会の多様性について話す講演会が神戸市で開かれ、それぞれの個性や志向を尊重する風土を広めたいと呼びかけました。

この講演会は、多様な人たちが共存する社会を目指そうと、神戸市で開かれました。
はじめに、障害がある人も簡単に脱ぎ着できる服などを手がける企業の代表の田中美咲さんが講師役を務め、参加者が数人ずつのグループに分かれて、意外と思われがちな自分の一面について考えました。
「私は女性ですが、家事が好きではない」とか「私は投資家ですが、稼ぐことが目的ではない」などと互いに自己紹介し、それぞれが個性を持つことを感じ取りました。
そのうえで田中さんは「外見や属性などによる無意識の偏見が人を傷つけているかもしれません。人は本来、一人ひとりが個性を持つもので、複雑であることに気づいてほしい」と呼びかけました。
講演を聞いた目が不自由な女性は「視覚障害があることを含めて私で、ありのままを受け入れるという考え方に共感しました」と話していました。
ファッションブランド「SOLIT」の代表の田中さんは「一人ひとり違う人たちが生きづらさを感じないよう、多様な存在を受け入れる社会を目指していきたい」と話していました。