大阪府議会閉会日 万博に向けた費用など 新年度当初予算可決

大阪府の定例府議会は、22日、閉会日を迎え、来年の大阪・関西万博に向けた費用などを盛り込んだ一般会計の総額で3兆1900億円余りとなる新年度・令和6年度の当初予算が可決・成立しました。

大阪府の定例府議会は、閉会日の22日、本会議が開かれ、来年の大阪・関西万博に向けた費用などを盛り込んだ一般会計の総額で3兆1972億円となる新年度・令和6年度の当初予算が大阪維新の会、公明党、自民党などの賛成多数で可決・成立しました。
当初予算には、▼万博会場のシンボルとして設けられるリング型の木造建築物、「大屋根」の建設など、会場整備の一部を負担する費用として、269億6500万円余りが計上されているほか、▼多くの外国人観光客などが訪れると見込まれる万博を前に、外国人の患者を受け入れる医療機関をさらに拡充する費用などとして、7500万円余りが盛り込まれています。
また、▽災害に備えるため、避難所向けに組み立て式の洋式の水洗トイレを導入する費用などとして、1億8400万円余りが、▽新年度から段階的に実施する所得制限のない高校授業料無償化の費用として、228億3300万円余りがそれぞれ計上されています。
このほか、22日の本会議では、大規模な災害の発生などで本会議への出席が困難であると議長が認めた場合、オンラインで一般質問を行えるようにする会議規則の改正案や、府内の市町村の「基礎自治機能」の充実に向けた条例案の採決が行われ、可決されました。