関経連副会長に関電森社長ら起用へ 関電トップ起用4年半ぶり

関経連=関西経済連合会は19日、新しい副会長に、関西電力の森望社長(61)らを起用する人事を内定したと発表しました。
関西電力の経営トップが関経連の副会長に就任するのは、金品受領問題以来、4年半ぶりです。

関経連の松本正義会長は19日の会見で、新しい副会長に関西電力の森望社長(61)とNTT西日本の小林充佳相談役(66)の2人を起用する人事を内定したことを明らかにしました。
今年5月の定時総会後の理事会で正式に決めますが、関西電力の経営トップが関経連の副会長に就任するのは4年半ぶりです。
関西電力では、2019年に旧経営幹部らが原子力発電所がある福井県高浜町の元助役から多額の金品を受領していた問題が発覚し、当時の八木誠会長が関経連の副会長を辞任していました。
その後も、他の大手電力会社とのカルテルや、競合他社の顧客情報の不正閲覧などの不祥事が相次ぎましたが、関経連は、再発防止の取り組みが進められていることなどを考慮したということです。
関経連の松本会長は会見で「関電のように広域的に影響のある会社は、再発防止にある程度、めどがつけば、積極的に社会貢献をしてもらいたい」と述べました。