「蓬莱」豚まん一部にビニール片混入 回収進める

大阪・浪速区にある豚まんなどの製造販売会社「蓬莱」は、１６日、販売した豚まんの一部に、製造過程でビニール片が混入していたことが分かり、回収を行うと発表しました。
会社は１７日、いったん豚まんのあんの製造を再開しましたが、再びビニール片の混入が見つかり、１７日に製造した分も回収を進めています。

「蓬莱」によりますと、１６日正午ごろ、大阪・浪速区の工場で豚まんのあんの中にビニール片が入っているのを従業員が見つけました。
会社が確認したところ、材料のたまねぎを切る機械にかけられていた水はねを防止するカバーの一部が欠けていて、それが製造過程で混入したとみられるということです。
これを受けて、会社は、１.４トンのあんを廃棄処分にするとともに、夕方には、大阪などにあるおよそ６０の店舗すべてで豚まんの販売を中止しました。
会社はカバーの撤去や機械の洗浄を行った上で、１７日、豚まんのあんの製造を再開しましたが、午後に大阪市内の店舗で従業員が再びビニール片が混入しているのを見つけたということです。
このため、会社は、１６日に販売した１９万６０００個余りの豚まんに加え、１７日に販売した分の回収やあんの廃棄を進めています。
これまでに豚まんを購入した９人の客からビニール片が混入していたという連絡があったということですが、今のところ健康被害に関する情報はないということです。
「蓬莱」は「ご迷惑をおかけして申し訳ございません。今後、同じようなことが起きないよう、管理体制の強化をより一層図ってまいります」とコメントしています。