関西 感染確認相次ぐ「はしか」 特徴や注意点は

各地で感染者の報告が相次いでいる「はしか」についてです。
関西では、▼先月(2月)、奈良県で海外から入国した男性とその接触者の合わせて2人の感染が確認されています。
▼また、今月(3月)には関西空港を利用した人で感染の確認が相次ぎました。
アラブ首長国連邦から帰国した大阪府の男性をはじめ、同じ飛行機に乗っていた8人の感染が確認されています。
▼そして、それ以外に、関西空港を訪れた京都市の30代の男性の感染も確認されています。

このはしか、感染力が極めて強いという特徴があります。
専門家は、大きな流行につながるおそれがあるとして、注意を呼びかけています。
はしかは発熱やせき、発疹、目の充血などの症状があり、肺炎や脳炎など重い合併症を引き起こすなど、重症化する場合もあります。
専門家は、はしかには特効薬はないためワクチンで感染を防ぐことが重要だとしています。
ただ、年代によって接種の状況が異なるので注意が必要です。

<世代別の接種状況>
▼就学前の子どもは公費で接種できます。
はしかと風疹を予防する「MRワクチン」が定期接種となっています。
1歳のときと、小学校の入学前のあわせて2回接種します。
▼現在50歳代以上となる1972年9月30日生まれまでの人は、定期接種が始まっておらず、ワクチンを1度も接種していない可能性があります。
▼20代半ば以上となる2000年4月1日生まれまでの人は、定期接種が1回のみだったため免疫が十分ではない可能性があるということです。
ただ、定期接種が始まる前の世代では幼少期に感染していることが多くワクチンを接種しなくても抗体が十分あるケースも多いということで、感染した記録がない場合検査で抗体の量を確認することもできるということです。
自治体などは、必要に応じてワクチンの接種を検討してほしいと呼びかけています。