江戸時代に行われた舟遊び用の小舟再現

京都市にある東本願寺の庭園で、江戸時代に行われていたとされる舟遊び用の小舟が再現され、関係者向けの試乗会が開かれました。

京都市下京区の東本願寺の飛び地境内にある「渉成園」は、江戸時代初期につくられた庭園で国の名勝に指定されています。
庭はおよそ3万平方メートルあり、中にある池、「印月池」では、江戸から明治にかけて来賓をもてなす舟遊びが行われていたということです。
東本願寺ではこの舟遊びを現代に復活させようと、明治時代の写真などをもとに木造の小舟をこのほど再現し、13日、関係者を対象にした試乗会が開かれました。
小舟は長さがおよそ6.5メートルで、庭師が務める船頭のほか6人が乗ることができます。
試乗した人は、舟の上から美しい庭の景色を眺めたり、カメラで撮影したりしていました。
試乗した人は「ここには何度か来ていますが、水の上からだといつもと違った景色に見えました。舟では、船頭さんとも話ができるので、庭園のことを深く知る機会になりました」と話していました。
この舟には、今月末から期間限定の予約制で、一般の人も乗船できるということです。