小型ロケット爆発　機体回収し調査へ

１３日、和歌山県串本町で、打ち上げの直後に爆発した小型ロケットについて、開発した東京のベンチャー企業は今後、機体を回収するなどして当時の状況を詳しく調べることにしています。

１３日午前１１時すぎ、大手の精密機器メーカーや建設会社などが出資する東京のベンチャー企業「スペースワン」が和歌山県串本町に整備したロケット発射場で、独自開発した固体燃料式の小型ロケット「カイロス」の初号機が打ち上げられました。
情報収集の実証研究を行う政府の小型衛星が搭載され、軌道への投入が成功すれば民間単独としては国内で初めてとなると注目されていましたが、ロケットはおよそ５秒後に爆発し、打ち上げは失敗しました。
企業によりますと、ロケットの１段目が燃焼している間に機体に備えられた飛行を中断するための装置が作動し、みずから機体を破壊したということで、▼飛行経路や機器に何らかのトラブルが起きたほか、▼装置が誤作動した可能性もあるということです。
企業は１４日以降、発射場の敷地内に落下した機体の破片を回収して当時の状況について詳しく調べるとともに、飛行データを分析して爆発の原因を究明することにしています。
そのうえで次回の打ち上げをどうするか検討することにしています。