JR西社長“北陸新幹線と北陸応援割で観光需要喚起 復興に”

北陸新幹線の金沢・敦賀間の開業を今月16日に控える中、JR西日本の長谷川一明 社長は13日の記者会見で開業後は「北陸応援割」などと合わせ、観光需要を喚起して能登半島地震からの復興につなげていきたいという考えを示しました。

北陸新幹線は、今月16日に金沢・敦賀間が開業することになっています。
これを前にJR西日本の長谷川社長は、13日の記者会見で「開業を契機に首都圏や大阪と北陸がつながり、観光やビジネスをはじめとした経済活動の活発化や、北陸の復興の原動力になることを期待している。『北陸応援割』が始まることから地域や旅行会社との連携も図っていきたい」と述べました。
開業に伴い、大阪・京都と北陸を結んでいる特急「サンダーバード」などが敦賀駅止まりとなり、特急と新幹線を乗り継げば大阪・金沢間の所要時間はこれまでより最大22分短縮されますが、敦賀駅でのスムーズな乗り換えが課題となっています。
JRでは、ことし1月に敦賀駅で行ったシミュレーションの結果を踏まえて、特急列車ごとに色分けした案内標示を設置するなどの対策を行ったということで、長谷川社長は「敦賀駅は短い距離で乗り換えができるような構造になっている。多くの利用が見込まれると思うが、ソフト面の整備も進め、円滑な乗り換えに努めていきたい」と述べました。
会社としては、スムーズな乗り換えをアピールして開業後の関西と北陸との人の流れをさらに活発にしたい考えです。