大阪 ミナミ 3階建てビルの一部焼ける 消防隊員1人けが

12日夜、大阪・ミナミの繁華街で、3階建てのビルの一部が焼ける火事がありました。
消防によりますと、消火にあたった消防隊員1人がけがをしたということです。

消防によりますと、12日午後7時20分ごろ、大阪・中央区宗右衛門町の3階建てのビルで「煙が見える」と通行人から通報がありました。
消防車40台余りが駆けつけて消火にあたり、火はおよそ2時間後にほぼ消し止められましたが、ビルの3階部分、およそ200平方メートルが焼けました。
警察と消防によりますと、ビルの中にいた人にけがなどはありませんでしたが、消火にあたった消防隊員1人が軽いけがをしたということです。
現場は大阪・ミナミの飲食店が入るビルなどが建ち並ぶ繁華街で、警察と消防が火事の原因を調べています。

【空からの映像は】
12日午後8時半ごろ、NHKのヘリコプターが上空から撮影した映像では、密集している建物の一角から赤い炎が吹き出て、周囲に白い煙が広がっている様子が確認できます。
現場では消防がホースなどを使って消火活動に当たっている様子も確認できます。

【現場近くで撮影された映像では】12日午後7時20分ごろに撮影された大阪・ミナミの火事の様子の映像では、灰色の煙が立ちこめている中に火が赤く燃え上がっている様子が確認できます。
撮影した男性は、当時、現場から50メートルほど離れたビルの3階にいたということで煙の臭いがしたため周囲を見渡したところ火事に気付いたということです。
男性は、「何が燃えているかはよく分からなかったが、火がかなり燃え広がっているように見えた」と話しています。

【現場近くにいた人は】
現場近くの飲食店の20代の従業員は「午後8時ごろに煙が出ているのに気づいて大変な火事だと思いました。大きな音は聞こえませんでしたが、周囲は煙のにおいがすごかったです。飲食店などが多い地域なので心配です」と話していました。

火事が起きたビルの向かいの飲食店で働いているという30代の女性は「出勤のために午後8時半ごろに来たら規制線がはられていて、消防隊から『危ない』と言われてお店に行くことができませんでした。10年近くこのあたりで働いていますが、ここまで大規模な規制は初めてです。このあたりは小さい飲食店が入る古いビルが建ち並んでいるので火の元に気をつけたいです」と話していました。