神戸「希望の灯り」の火を移し東日本大震災の犠牲者を追悼

東日本大震災の発生から13年となる3月11日、神戸市では阪神・淡路大震災の復興を願ってともされている「希望の灯り(あかり)」の火を「3.11」の形に並べたキャンドルに移して、東日本大震災の犠牲者を追悼しました。

神戸市中央区の東遊園地にある「希望の灯り」は、阪神・淡路大震災で亡くなった人たちの追悼や街の復興を願い、平成12年からともされ続けています。
11日は、神戸市のNPOのメンバーや震災を語り継ぐ活動を行っている10代から20代の若者などおよそ40人が参加し、「希望の灯り」の前で600本のキャンドルを「3.11 ともに」という形に並べ、火を移していきました。
そして、東日本大震災のあとに「希望の灯り」の分灯を行った岩手県陸前高田市とインターネットでつなぎ、地震が起きた午後2時46分に犠牲者を悼んで黙とうをささげました。
参加した大学生の長谷川侑翔さんは「東日本大震災が起きた当時、私は小学生で、テレビで衝撃的な映像を見たことを今でも覚えています。3月11日という日をきっかけに震災に向き合いたいと思います」と話していました。
また、主催したNPOの足立好夫さんは「『ともに』ということばには物的な支援だけでなく、気持ちの部分から『一緒にいるよ、ともに復興しましょう』という思いがあります。黙とうを行うことで被災地に寄り添う気持ちをこれからもつなげていきたい」と話していました。