奈良で「漢方マルシェ」 薬草を使った商品を展示・販売

奈良でかつて盛んだった薬草の栽培や、それを使った商品の魅力を知ってもらおうという「漢方マルシェ」が奈良市で開かれました。

この催しは、奈良県が取り組む「漢方推進プロジェクト」の一環として、3年前から開いているもので、10日は会場となった奈良県庁の回廊に、薬草関連の商品を扱う10の事業者が軒を並べました。
このうち、五條市の製薬会社が開発した、血行の促進や冷え性の改善に効果があるという、薬草「大和トウキ」のエキスが入ったドリンク剤は、県の薬事研究センターとの共同研究の成果を取り入れて開発したということです。
ほかにも、大和トウキの入った入浴剤やコーヒー、ショウガのスープなどさまざまな薬草関連の商品が展示・販売されました。
友人と大阪から訪れた女性は「健康に関心があってきました。薬草を使った様々な商品がありたくさん買ってしまいました」と話していました。
奈良県産業政策課の奈良英彦 課長は「奈良は薬草と歴史的・文化的にもゆかりの深い土地なので、県内での薬草の栽培や商品の開発を後押しして支えいきたい」と話していました。