和歌山 田辺市 住宅の耐震改修補助金上限 県内最高額に

能登半島地震で多くの住宅が倒壊する被害が出たことを受け、和歌山県田辺市は、住宅の耐震改修の補助金の上限を和歌山県内の自治体で最高額となる150万円に引き上げることにしています。

田辺市は現在、平成12年5月31日より前に建てられた木造住宅を対象に、住宅の耐震改修に関係する工事の費用を国や県の補助金とあわせて最大で116万6000円、補助しています。
市は能登半島地震で多くの住宅が倒壊する被害が出たことを受け、令和6年度から補助額を33万4000円増額し、県内の自治体では最高額となる150万円に引き上げることを決めました。
市は関連する費用を盛り込んだ新年度の当初予算案を現在、開会中の市議会に提出しています。
和歌山県内の木造住宅の耐震化率は、令和2年度の推計で83%ですが、田辺市内の耐震化率は73%と県内の平均を下回っています。
田辺市建築課は、「南海トラフ巨大地震で、多くの住宅への被害が予想されるなか、補助額を引き上げることで耐震化を後押ししたい」としています。