関西のデパート旗艦店 外国人観光客消費などで2月売り上げ増

関西にあるデパート各社の旗艦店の先月(2月)の売り上げは、外国人観光客による消費が伸びたことや春物衣料が好調だったことから、いずれの店舗も去年の同じ月から増加しました。

デパート各社が先月の売上速報を発表し、このうち▼「大丸心斎橋店」が去年の同じ月と比べて46.5%、▼「高島屋大阪店」が33.6%増加しました。
いずれも、外国人観光客の消費が全体をけん引したということです。
また、▼「阪急うめだ本店」は、「阪急メンズ大阪」との合計で32.5%の増加となりました。
バレンタイン商戦の売り上げが大きく伸びたほか、ニットなどの春物衣料の販売が好調だったことで、この店の2月の売り上げとしては過去最高を更新したとしています。
▼同じグループの「阪神梅田本店」も19.1%増えました。
▼「あべのハルカス近鉄本店」は、外国人観光客の消費を取り込みきれず、2.1%の増加にとどまりました。
先月は中国の旧正月の春節にあわせた大型連休があり、中国人観光客の消費動向に注目が集まりましたが、各社とも、団体客向けの売り上げは伸び悩んだということです。
ただ、会社によっては富裕層の来店によって1人あたりの購入金額が増加し、中国人観光客による売り上げがコロナ禍前の2019年を上回っているところもあるということで、今後に期待を寄せています。